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ベルフレイドは実は融合の場所をズラせるのではなく、融合そのものを起こす事が出来る──という事が明らかになった時、じゃあ邪魔な国とかに重ねて別の世界を融合させちゃえば一人勝ちじゃん。と思ったのですが、そこはそれ、ゲームなだけにやらんだろう、と思ってたんですよね。
で、まぁ、ゲームやり終えて一息ついた時、友人に、「故意に融合を起こせるんなら、どうしてベルフレイドはジャナムを消しちまわなかったんだ、ヌルいなベルフレイド! そんな甘い事やってっから15のジャリに負けたんじゃねーの!?」とブツクサ言うんだろーなーと思ってたわけですよ。(←ゲームのお約束として、主人公は絶対に勝つので、ベルフレイドは負けるコト前提。つーか主人公が負けたらフツーにゲームオーバーでやり直し/笑)
そしてしかる後、私は“なぜベルフレイドはジャナムを消さなかったのか”という理由のこじつけをやるんだろーな、と。
そんな風に思ってましたので、ホントにジャナムが消された時は驚愕しました。
ゲーム中、登場人物たち何人かが、「その可能性はあったけど、まさか本当にやるとは……」と異口同音で言うシーンありましたが、あれは私の気持ちそのものでした。
マジでビックリしましたよ……!
敵がものすごい最終兵器を持ってたって、それを使用したとしてもイマイチ不発で終わるとか、何らかの事情があって使用出来ずに終わる(いざ使用せんとしたところを誰かによる阻止で失敗する事も含む)のがお約束ってなものじゃありませんか、こういう場合。
ちなみに、ティアクライスで予想してたのは、何らかの切っ掛けで本来の心を取り戻したディルクが、ベルフレイドの計画に気付いて阻止する(そしてディルクは殺される。→だけどその後、108星全員が集まったら復活)というラインでした(^^;)
だけどなー……。ホントにやっちゃうんだものなー……。
砂漠化したジャナム帝国領を見た時、主人公たちと一緒になって愕然とする一方、ティアクライスのスタッフさんたちってすげぇと思いました。
で、さて。
予想に反してホントに消滅させられてしまった帝国ですが。
まず申しますと、私はとんでもなく貴種が好きです。
そりゃもう大好きです。
好きであるがゆえに、そーとーな拘りがあります。
その点で申しますと、ジャナムの皇帝陛下と皇太子殿下は、かなりのツボをついて来ました。
皇帝陛下、カッコ良すぎます。
正直、もしも私がジャナムの一般市民だったら、そりゃもう夢中になって皇帝陛下万歳だろうと思われます。
善政の皇帝だと思うのですよ、ダナシュ8世。
エルカーラルの人たちだけでなく、併呑されたサルサビルの人たちまでもが、(一部を除き)揃って皇帝を強く支持してたし。
元々首都にいる市民はともかく、併呑された国の人たちにまで指示されるのって、なかなか出来る事じゃないと思うのですよね。
ジャナムは帝国領となった国の人々に、ホントに富と平穏を約束してきたのだと思われます。
そういう父を見て育ち、更にその父がいずれ玉座に就く跡継ぎの教育に真摯であったからこそ、シャムスはあのように聡明に育ったに違いありません。その教育の中に味覚は入ってなかったようですが。
つーか、主人公に「妹の様子を見てきてほしい」と頼みつつ、実は主人公に帝国の裏側を垣間見せるのが目的だったあたり、皇太子って間違いなくあの皇帝の実子だと思いましたわ!(笑)
……主人公は皇帝の、エサをちらつかせて思うとおりに人を動かすやり方に嫌悪を覚え、結局それで離反という形を取りましたが(あのやり方が許せない主人公の真っ直ぐさはとても好ましくて気持ちの良いものでしたが)、
ぶっちゃけ、その様子に、落ち着けよ主人公、シャムスも皇帝と同じ種類の人間だよ……。あんたシャムスの健気な顔に騙されてるよ……とか思ってました(^^;)
たった1人の妹が心配なのは本当。だけどその気持ちだけでは事を動かさない。動かす事も出来ない。
シャムスにはもっと大きな目的があって、その目的を果たす機会を、父皇帝の傍ら、おとなしく優しげな微笑の下で、虎視眈々と狙っていたと思われます。
そうでもなければ、あのタイミングで主人公のところにタージを使いに出せるわけないし。
もちろん、いずれ来る、自分が帝位に就いた時の為にね。
主人公にマナリルの様子を見に行って欲しいと頼み、けれどその真の目的は帝国が決して傍から見るほど正義に潔白でもないという事を主人公に見せる為だったというところ、私の目には、クロデキルドを第四皇妃に迎えようとしていた皇帝の画策が重なるわけです。
皇帝、クロデキルドを自分のものにしたい気持ちは本当でも、それ以上に冥夜の剣士団を完全にジャナムに取り込みたかったみたいだし。
その後のクロデキルドの「アスアド殿は魔導中心、ならば護衛も必要だろう」というようなセリフに、魔導に特化したジャナムにとって、冥夜の剣士団の直接的な攻撃力がいかに必要であったかかが窺えます。
戦艦がいかに凄い砲撃力を持ってたって、戦艦だけでは戦は出来ないってヤツですな。その砲撃力を最大限活かす為の露払いをする補助艦は必要不可欠なわけです。
だから、結局は失敗に終わったけど、シャイラがラザの砦の攻略で、直接攻撃に優れて機動力も高い主人公たちと冥夜の剣士団を先行させたのは、作戦として間違いではないでしょう。むしろ正しいと思います。
問題は、シャイラさんが効を焦りすぎた事ですかね……。
まぁ、焦ってしまう気持ちも判りますが。
そのままの流れでいくと、シャイラさん、第一皇妃としての身分はかわらなくても、大将軍という地位は危ぶまれます。
主人公が対協会の英雄として台頭し、その上クロデキルドがホントに第四皇妃になってしまったら、シャイラさんは第一皇妃でありジャナム軍の筆頭将軍である事はかわらなくても、その発言権は急速に損なわれていくでしょう。
とにかく手柄を立てないと、皇帝が実を重視する人(=為政者としての美質)であるが故に、その寵愛も失われてしまうわけです。
しかもシャイラさんには子供がいません(皇帝が故意に彼女との間には子をもうけなかった可能性あり)。
大将軍として手柄を立ててみせる事しか、今後の彼女の立場を守るものはない、という事になります。
↑ 古今東西の歴史を見ても、正室が新たに寵愛を受ける側室に追われ、正室とは名ばかりのものとなってしまう例はいくらでもあります。
……それを思うと焦るなっていう方が無理なような気はしますが、本当に帝国への貢献を第一とするなら、ここはグッとこらえて“私”を捨てた判断にて行動すべき──なのですが、それが実行出来たのは、皇帝その人と第二皇妃リズラン、それに皇太子だったという事なのかな……。
リズランは、実の娘のマナリルを衰弱させるほどに追い込み、皇帝はそれを黙認(むしろ推奨?)、シャムスは妹を助け出す機会を待ちながらも、主人公がジャナムと同盟を結ばなかったら、妹を見殺しにしてた可能性が高いです。
すべて、国の為です。
もしも皇帝とリズランが一般家庭の両親のようにマナリルを愛し、大切にしたら、その代わりに多くの国民が犠牲になる可能性が高く、シャムスはそれを理解し、主人公もそれを理解してしまった為、マナリルは(主人公が同盟破棄に至るその時まで)命を削って“書”を読み続けなければならなかったわけで。
……マナリルも理解してたんだろうなぁ。だから“死んでもいい”とまで思い詰めてたんだろう、と。
つーか、妹を深く愛し、その身を案じながらも、シャムスはその最愛の妹を利用したわけですよね。
主人公に、帝国の裏側を見せる為だけに。
それを言ったら、その時シャムスは、妹を愛し案じる自分の心までもを利用したという事になりますが。
本当に、心からマナリルを愛してその身を案じていなければ、彼女の様子を見せる事で、主人公に帝国の裏側を教える事など思い付かなかったかも知れないし。
シャムス、すごい賭に出たのだと思いますよ。
主人公がもしもあともうちょっとでも頭が悪かったりしたら、最愛の妹と自分の心を利用してまで決行した計画はおじゃんになってしまうわけですから。
だけど幸いにも主人公はシャムスの期待通りに頭が良くて、まぁ、そういった運の強さもね、帝王の器だと思ったわけです。貴種好きとして(笑)
あ、“読み手”っていえば、ジャナムでは、素質のありそうな者を集めては新たな“読み手”探しをしていたようですが、で、(書を読む限り)“読み手”は短命という設定が出たあたりで、ちょっと、
こう、たとえば帝国領各地にね、魔導院からの使者とかが来て、素質のありそうな子を集めては帝都に連れていって確認──という手段を取っていたとしたら(他にどんな手段があるかは私には思い付かないんですが)、
まぁ、各地で我が子が帝都魔導院に連れていかれる事となった親たちが、もしも力を認められた者はその後二度と帰ってくる事はないという噂でも小耳に挟んでいたとしたらなんですが、「力なんてないふりをしろ」と言い含めて送り出すって事もあったんじゃないか、とか思いましてね。
魔導院でどんな事をするのか判らないけど、とにかく、その“試験”には落ちるように振る舞え、みたいな。
もしも試験に合格してしまったら、二度と帰ってこられなくなるよ、と。
だから、昔は数名いた“読み手”も、今はマナリル1人になっちゃったんじゃないかな、とか思ったわけです。
返して言えば、ジャナムは、皇帝の実の娘である皇女すらも例外なく平等に、もしも本当に“読み手”だったら早世する事がわかりきってる“試験”を受けさせ、そして“読み手”である事が発覚するや、これまでの“読み手”と同じように扱ったという事になりますね。
皇女を理由にその役目から外す事も出来ただろうに、皇女だからこそ例外にするわけにもいかなかったというところでしょうか。
だって、帝国の発展の為に、それまでの“読み手”の命を使ってきているわけですから。
幸いにも、皇女であったからこそ、マナリルは魔導院の地下室で死を迎える運命は免れましたが、時々ふと、魔導院の地下から出て、自由な場所に行った時、こう、ねぇ。
暫くの間は思い掛けず与えられた自由を素直に喜び、楽しんだどろうけど、その後、マナリルは歴代の“読み手”のうち、自分だけ逃げて来た事を辛く思う事とかあったんじゃないかなぁ、とかも思いまして。
だからこそ、与えられた自由の中でしっかりと生きる事を誓い、その気持ちの流れで、ソフィアと友人になる事を望んだのではないかとも思っているのですが。
……まぁ、そんな事もうちうちと考えてたりしております(^^;)
ジャナムの人たちのそういうあたりをハナシに出来たら、面白いかもなぁ……。(取り敢えず私はそういうあたりを考えてるのが好き/^^;)























